2012年11月11日日曜日

「未来を考えるということ ~E☆navi版北海道環境白書(仮題)ともに」 を開催しました~

北海道環境活動交流フォーラム2012の分科会の1つ、 「未来を考えるということ
~E☆navi版北海道環境白書(仮題)ともに」 を開催しました。


フューチャーセッションって初耳な手法を使って、北海道の未来を考えるというワークショップなのです。
講師とファシリテーターとして、渡辺 保史さん(東海大学国際文化学部デザイン文化学科 客員教授) https://www.facebook.com/yaswtnb をお迎えしました。 

ファシリテーターの渡辺保史さん

東日本大震災が発生した2011年3月11日から数日後、2050年という未来を考える「2050年委員会」を北海道大学内に設立。
現在、この2050年委員会は北大を飛び出して、札幌オオドオリ大学や函館などでも実施されるなど、活動が広がっているとのこと。

渡辺さんは、「移民政策を取るとか、革新的に少子化が解消されるなどの変化が起きない限り、日本はかつてない縮小する未来になっていきます。」と説明。


2050年には北海道の人口は約350万人となり、現在よりも40%減少すると予測されているそうです。
さらに、現在、人が居住している地域の約2割が無居住化するとのこと。北海道は他の地域に比べ無居住化が著しく、5割以上が無居住化地域になると国土交通省が予測しています。

フューチャーセンターとは
札幌市内の中学2年生へのアンケート調査の内容を紹介していただきました。

2050年と聞いて想像する色は「灰色」がトップだったということ。未来に希望がないということでしょうか・・・?
もっとも気になる問題は「環境」「食料・資源の枯渇」という答えが多かったとか。
無くなってほしいものに「戦争」という答えが多く、残ってほしいものとして「日本の文化」「日本の技術」など、日本を尊敬する答えが目立ったそうです。
そして、社会人に不可欠の能力に「コミュニケーション」と「創造性」が挙がったそうです。

中学生が想像する「灰色」の未来、日本を尊敬する気持ちなどを踏まえつつ、参加者の方々と未来について話し合うワークショップがスタートしました。
未来のことなどについて、多様な人が集まって対話する場や施設のことを「フューチャーセンター」と呼ぶそうです。そのフューチャーセンターを今日、この場で実施しようというのが趣旨です。

20年前の出来事を振り返ると同時に、今後20年間の動きを5~6人のグループに分かれて考えました。

ここで登場したのが、「もうひとつの北海道環境白書」に掲載予定の“変化のキーワード”。
つまり、北海道における環境に関わる変化を示した年表を見ながらの意見交換となりました。
わたしが参加したグループでは、20年後の未来にあってほしいものとして、以下のものなどが挙げられました。

・無電信柱化
 電信柱がなくなるということ
・ペットボトルがなくなる
・広大なアイヌ自然公園、自治区
・街と自然の緩衝帯の設置
・24節季祝日化

未来の「あったらいいな」を考えるのは楽しいですね!
この「あったらいいな」を実現するために何をすべきか考える方法を「バックキャスト」といいます。
渡辺さんは、「現在は未来を計画する時には“フォアキャスト”で考えます。フォアキャストとは、現状から分析して未来を考える方法。未来を考える時、フォアキャストからバックキャストに変えていく時代になったのではないでしょうか」と、このワークショップを締めくくられました。


バックキャストの方が夢があるし、いくら科学技術が発達したからと言って、予測は予測でしかないと思うのです。その予測に振り回されるよりも、「こうなったらいいな~」という未来を描き、それを実現するための行動を考えた方が楽しいし、やる気も出るのではないかしら?

この後、ワークショップは続きましたが、別件のため途中退席。
中途半端になってしまいましたが、参加して下さったみなさん、ありがとうございました~!

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