2013年3月11日月曜日

課題に向き合い続けること。

3月11日。毎年この日を忘れず過ごすことができるだろうか。

風化させないとはどういうことだろうか。
忘れないとはどういうことだろうか。

震災によって、日本社会の問題を嫌というほど見せつけられた。
危険だと分かっていたはずなのに、目をつぶっていた原発。
地方の高齢化、人口流失、文化伝承の難しさ、崩壊しつつあるコミュニティ。
そして、人の暮らしと自然との境界線。
人はあまりにも自然の中に入り込み過ぎたのではないか。
「畏敬の念」を忘れた暮らしをしてきたのではないか。

これは東北だけの問題ではない。
日本の在り方、さらには世界の在り方が問われているのではないだろうか。
多くの問題は、一地域、一国に留まることはない。

わたしには東北とか、日本とか、世界とか、分けることができない。
すべての問題はつながっている。東北に通い続け、そのことを強く再確認した。
「風化させない」、「忘れない」、それは辛い教訓を活かすこと、そして、突き付けられた課題に向き合い続けることだと思っている。だから、向き合っていくと決めた。

今の社会は、いろんなことが持続不可能だ。自然災害に限らず、様々な点において先人の教訓が生かされていない。だからこそ今、日本の外に出て持続可能な社会をつくるキーワードを見つけたい。

数年後の3月11日、その日が3月11日だと忘れてしまうくらい、持続可能な社会の実現に向けて動ける人になっていたい。