2012年10月29日月曜日

アイヌ文化に学ぶ自然と環境 研修もお話も大満足。

外洋船
北海道自然観察協議会の研修会「アイヌ文化に学ぶ自然と環境」に誘ってもらい、行ってきました~
場所は、札幌市小金湯温泉にある“サッポロピリカコタン(札幌市アイヌ文化交流センター)”。小雨だったけど、紅葉が綺麗だったな♪

講師は、ヤイユーカラの森運営委員長で北海道教育大学非常勤講師の計良光範さん。
10時から15時まで、お昼休憩を抜いた4時間コースで、こんなに長時間、アイヌ文化のお話が聞けるなんて、貴重な時間だわ~

全体的におもしろい話だったけど、特に興味を持った部分、気になった部分を少しだけ。

講師の計良さん
◇文化とは
文化を貫いているのは精神。文化を理解するためには精神構造を理解しなければならない。
文化というのは変化する。博物館でただ眠っているだけなら“文化遺産”。
文化を創り出した精神を自分のものにすることで、日常生活に文化を取り戻すことができる。
自分の感覚、体を通して文化を獲得しようとしなければ、文化は死んでしまう。

文化は血よりも確実に伝播する。血の流れはあまり関係ない。
純粋なアイヌは何人いるかと聞かれることがあるが、「いません。最初からいなかったかもしれない」と答える。
人種は一つなのに、人は血にこだわる。それが差別につながる事が多い。

刺繍の文様には魔除けの意味があるという説も
◇アイヌの精神(文化)
・自然と共生してきた北海道(日本)の先住民族
・自然界のすべてを神とし、神々と共に生きてきた民族

和人を含めてすべての民族がそうだったはず。自然に依存して生きていた。日本には多くの森が残されてきた。これほど自然と共存している民族も珍しい。
思い込み、美しい表現は消して考えてほしい。

◇アイヌ文化の推移
明治政府による同化政策以降、アイヌの生活文化は急速に、あるいは、緩やかに失われていった。
 <急速に失われたもの>
 ・生業に伴う文化(狩猟、漁労 関係)
 ・言語:教育による徹底とコミュニティの崩壊。
   アイヌと和人とは別の学校が設けられ、アイヌは土人学校(俗称)で教育した。
   教育はすべて日本語。アイヌ語を使うと怒られた。
   子どもがアイヌ語を使うことで怒られると可愛そうなので、家庭でも使わなくなる。
   集落でも。そして、言語が失われていった。
 ・衣食住の文化:和人化に伴う変化
 ・採集活動の制約…イオル喪失と環境の変化
 ・手工芸文化の衰退…生活難と脱アイヌ意識
 ・通過儀礼:コミュニティの崩壊とアイヌ意識の拡散
 ・伝統行事:歌謡・舞踊:儀式がなくなると歌や踊りもなくなる
 ・信仰:和人化の浸透

失われてきたアイヌ文化は、それでも頑なにアイヌ文化を守ろうとする一部人々や観光地、学者・研究者・一部の収集家によって保存された遺産として何とか残ってきた。
遺産としてのアイヌ文化ではなく、生活の中に取り込み、生きた文化にしていこうと様々な取り組みが行われている。

◇北海道アイヌ協会の名称について
アイヌ民族の尊厳を確立するため、その社会的地位の向上と文化の保存・伝承及び発展を図ること」を目的に1930年に設立された協会。
しかし、差別を受けてきた歴史の中で、“アイヌ”という言葉に大きなマイナスイメージをアイヌ自身が持っていた。それは、“アイス”という言葉を見聞きするのも嫌なほどだったという。
そこで、1961年、北海道ウタリ協会と名称を変更したとのこと。
た だ、先住民族間の交流が盛んになるにつれ、国際的に“ウタリ”という意味を説明しづらかった。英語表記の名刺には、かなり早い段階から“アイヌ”と記して いたが、日本語は“ウタリ”という矛盾したものになっており、2009年に再度、日本語でも北海道アイヌ協会と名称を変更した。

他にもいろいろお話を聞いたのだけれど、長くなるのでこの辺で(笑)。

サッポロピリカコタンには、野外にアイヌ式のチセ(家)が再現されている。
休憩時間にそのチセに行ってみると、アイヌのおば様が火を焚きながら刺繍をしていたのです。その火の中には何やらアルミホイルに包まれたものが・・・。

わたし:これ何ですか?
おば様:あぁ~、サツマイモとここで拾った栗を焼いてるんだよ。食べたい?
わたし:食べたいです♪
おば様:わたしたちが子供の頃は、栗を生で食べたんだよ。ほかにもいろんな木の実を食べたものなの。甘いものがなかったからね。桑の実で手や口の中が紫になったこともあったわね~
わたし:そうなんだ~。

おば様:サツマイモはまだだからお昼においで。食べさせてあげる。今はほら、栗食べて。
わたし:やった~!ありがとうございます。


気になると、すぐに話しかけてしまうのです(笑)。

お昼休憩になり、小金湯温泉でご飯を食べた後、再び、チセへ。

おば様:ほら、お姉ちゃんのおイモ取っておいたよ!
わたし:いただきます!

ホクホクで美味しい!
この雰囲気で美味しさ倍増だわ~♪

わたし:いつも焼いてるんですか?
おば様:時々ね。火があるからもったいないじゃない?特に子供は喜ぶしね。

この煙で家が丈夫になるんだよ。夏は虫もヘビも寄って来ないし。

この後、研修会でもチセをみせてもらい、1日で3回もお世話になってしまった(笑)。
しかも、帰りにおば様に栗をいただきました。
大満喫の研修会になったな~


研修終了後は、まつの湯に。
さらに、今日の晩ご飯は栗ごはん♪

計良さん、おば様、協議会の皆さん、ありがとうございました!

2012年10月28日日曜日

初体験!クラークシアター2012“3.11+596~さて、明日のぼくらは?~”

秋本番を迎えた北海道。
今日は北海道大学で開催中のクラークシアター2012“3.11+596~さて、明日のぼくらは?~”に参加してきた~

北海道大学 クラーク会館前

しかし、行く前からハプニングが・・・。12時25分現地集合だから、1時間前に家を出れば余裕だろう。
なんて思っていたら、自分の家の田舎さ加減を甘く見ていた。
バス停に11時15分に到着してみると、何と!11時48分までバスが来ない!!

ひゃぁ~!!

家から北大までは1時間はかかる。
ってことは大遅刻になる。

やばい・・・。

仕方ないからタクシーを拾い駅まで直行。
ふん、無駄な出費だわ。

今回、参加すると言っても、トークショーのゲストに呼んで頂いた訳で、そんな経験今までにない訳で、緊張しちゃうよね~
スコップ団の平さんとの対談なのです。

挙動不審な感じでウロウロしていても仕方ない。腹をくくって、いざ、クラーク会館へ!
会場内はチャリティグッズ販売やパネル展のスペースもあって、ワイワイしてる。
薄紫の一番下の企画ね。
チャリティー物販でスコップ団のTシャツを販売。
石巻、南三陸、気仙沼の現状レポートも。
学生さんが2Fのロビーまで迎えに来てくれた。
軽く打合せを済ませ、会場入り。
スタッフの学生さんたちがいそいそと準備に追われていた。







対談相手の平さん。
スコップ団の団長さん。

対談相手として、どれだけ今回の趣旨に合う話を引き出せたか疑問も残るけど、彼の話があれば十分だったと思う。
来場してくれた方々にとって、すこしでも意味ある場になっていたらいいな。

想像力が一番大切。想像力があれば思いやりを持てる。
明日死ぬかもしれない生き方を今日する。
“風化させない”はただのスローガン。
嘘は聞きたくない。
こどもに見られて恥ずかしくないことをする。
いろんな意見があっていいから、誰の批判もしないし、比較もしない。
好きな人には好きっていう。


話し方は淡々としているけど、熱くて、きっぱり、さっぱりした人だな~って思った。
彼もまたブレない人だわ。

2012年10月25日木曜日

その名の通り、山全部がお寺 山寺(山形県)

4度目の山形。

念願の山寺にやって来ました~
神社仏閣好きとしては、見逃せない場所なのです(笑)。
東北は歴史の古い場所がたくさんあって、毎度毎度、心躍るわ~♪

山寺駅を降りると、一番上にある奥之院まで往復で約2時間という案内が。
紅葉の景色を楽しみにしていたけど、ちょっと早かった。まぁ、別の魅力を探すことにしよう。
重たい荷物はコインロッカーに預け、出発!


山寺の正式名称は“宝珠山立石寺”といい、860年に清和天皇の勅願によって慈覚大師が開いたお寺。
登山口の階段を上ると、まずは根本中堂が迎えてくれる。

1356年、ブナの木材で再建された日本最古の建築物だとか。
へぇ~。



天台宗の仏教道場で、総本山の延暦寺が織田信長によって焼き討ちされた時、延暦寺から立石寺に分けた灯を、延暦寺の再建時に逆に立石寺から延暦寺に分けたという。
歴史的な背景って、わくわくする~♪

これから山に登るってこともあるし、お線香を焚いてみた。
よろしくお願いします。
参拝料の300円を払い山門をくぐる。
緑が多くて気持ちがいい。

岩の上とか、木々の間などにたくさんの観音様がいる。
一体一体、表情が違い、姿もそれぞれ。
完全に風景の緑に溶け込んでいて、不思議な雰囲気を醸し出ている。

せみ塚











立石寺と言えば、松尾芭蕉の有名な俳句。“閑さや岩にしみ入る蝉の声”。
芭蕉のもっとも有名な俳句。この俳句を詠んだ場所が“せみ塚”。
芭蕉がここで・・・。そう思うと、感無量だわ~

奥之院に到着!
じっくり見たいものがたくさんあって、たぶんゆっくり上っていたのだと思う。
ほかの参拝客は、「ハァ、ハァ・・・」、「まだ着かないの~!?」、「ギブアップ。ここで待ってるから行ってきていいよ」なんて会話が飛び交っている。
じっくり、じっくり周りを見ながら登っていくと全然疲れないのに・・・。



納経堂
ここで一つ思った。

結果だけを重視してプロセスを無視すると、疲れるし、得るものも少ないって。
「終わり良ければすべて良し」 なんて、ちょっと違うと思う。
「プロセスはやっぱり大切だ!」と、改めて山寺で思うのでした(笑)。

山内で最も古い建物の“納経堂”。
写経を納めてあるらしい。
少しだけ秋っぽさを感じるね~



五大堂

納経堂のさらに奥に進むと、山寺で一番眺めがいいとされる“五大堂” にたどり着く。

まるで宙に浮いているような建物。高所恐怖症としては、ゾワゾワしてしまう・・・。恐る恐る、端っこへ。

さすが、天下泰平を祈る場所だけに、最高の眺め。これは行った人にしか分からない!だから写真は敢えて紹介しないことにする(笑)

すべてにおいて、一番上をひたすら目指すだけでなく、ゆっくりと周囲のことも気にかけながら楽しめるように。
冬の山寺も来てみたいわ~

フェリーの楽しみ方。

毎月のように利用する太平洋フェリー(仙台→苫小牧)。
寝台列車を使って東北入りするのに比べたら、快適さは雲泥の差かも?(笑)

何がいいって、大浴場♪

海を見ながらのお風呂は最高なのです。
太平洋フェリーには3種類の船があるのですが、なぜかいつも一番古い“きたかみ”に乗ることになってしまう・・・。
一番新しい“いしかり”。きそはサウナが海に面していて最高なんだよね~

乗船すると、出航前にまず1回。
夜寝る前にもう1回。
朝起きてさらに1回。
1度で3回も楽しんじゃうのです。


そして、朝食はホットケーキセット(\550)。
ホットケーキにソフトドリンク が付いてくる。
朝は紅茶で始まるのがいいんだわ~

大浴場と同様、海を眺めながらいただきます♪
なんだかとっても優雅ですいません(笑)
たぶん、ホットケーキの味はかなり普通なんだけど、雰囲気で美味しさ10倍くらいになってるんじゃないかな?(笑)
この朝食も楽しみの1つなのです。



 そして、甲板から見る海と空。
 曇りでも晴れでも、いいんだよね~

さらにダメ押しの楽しみが下船後にあるのです。
フェリーターミナルの平日限定ランチ。

500円でこのボリューム!
あぁ~、お腹空いてきた(笑)

2012年10月24日水曜日

「ふたごの湯」のリベンジで、「元気の湯」へ

家のお風呂はどうでもいいけど、温泉や銭湯は好き。
石巻で行くのは、道の駅にある「ふたごの湯」 か、市街地にある「元気の湯」。
いつもは「元気の湯」に行くのだけれど、今日は「ふたごの湯」に行ってみた。

豚汁定食 800円
ランチも兼ねて♪

ちょっと寒かったから、石巻産のエゴマで育てたえごま豚を使った豚汁定食を注文。
すんごいボリュームで若干たじろぐ(笑)

でもお風呂に入る前から温まったし、何より、しめさばが美味しかった!
しめさば定食にしてほしいくらいだった(笑)

お腹もいっぱいになって、意気揚々と温泉へ向かうと・・・・・・・、「本日休館」の文字。

がぁ~~~~~~~~~ん。

久しぶりに茶色いお湯に浸かる気満々だったのに・・・(涙)。
お風呂に入って気仙沼に行こうと思っていたのに、どうしても大浴場に入りたかった。
逆方向だけど、石巻市街地へ戻ることに。




そして、いつもの「元気の湯」へ。
平日は会員価格で650円。
一応、温泉が出ている。

露天風呂は結構広くて、ちょっとした洞窟風呂風な場所や、一人もしくは二人用サイズの壺風呂もある。
ついつい長湯してしまうんだな~♪



すっきり爽快な気分でお風呂から上がると、壁に張り紙が。
右上に「東日本大震災復興 雇用創出事業」と書いてあった。

ラジオ石巻でも雇用の情報が何度も流されていた。
たいていは建設業、運送業で、年齢は59歳以下。
月給は20~30万円のものが多かった。

震災復興関係の仕事しか聞いたことがなかったけど、経験や技術があればマッサージなどの仕事もあるんだな~

お風呂上りにシュワッとするものでも飲もうかと、自動販売機へ。
すると、神戸から届いたメッセージが貼られていた。
石巻だけでなく、あちらこちらにメッセージは貼ってある。役場などの公共施設、スーパーなどなど。
全国から届けられた思いを、きちんとみんなに見える形にしてくれるのって嬉しいな~。

2012年10月19日金曜日

釣り人とカモメの関係。

早朝の青森港。
いつものように札幌22時発のはまなすに乗り、東北へ。
毎月通いなれた道、いつもの工程ながら新しい発見や楽しいことがあるのです。

今回は釣り人のおじいちゃんに遭遇。
わたし:何釣ってるんですか?
おじいちゃん:アジ、サバだぁ~
わたし:おっ!これってサヨリ?
おじいちゃん:そうだぁ、サユリだぁ~(←おそらく訛ってる?)

おじいちゃん:ほら、こっちに大きいのが入ってるぅ
と、クーラーボックスを開けて見せてくれた。
わたし:すごい!立派だぁ~!

ふと、おじいちゃんの足元をみると放り出さされたタナゴとフグ。
わたし:あれ?この子たちは食べないの?
おじいちゃん:食べられないことないけど、いらねぇんだぁ~
わたし:そうなんだ~
タナゴ
クサフグ

そして、しれ~っと海に帰す。
わたし:ありがとうございました~

おじいちゃんと別れた後、哀愁漂うカモメを見て思った。

“もしかして、釣り人とカモメの関係を壊したかしら?”
きっとカモメは恨めしく思ったに違いない(笑)

2012年10月18日木曜日

学習会「コミュニティ・オーガナイザーと住民による豊かな地域づくりを目指して ~東南アジアにおける環境問題・農村開発・震災復興~」に参加してきました。

コミュニティ・オーガナイザーと住民による豊かな地域づくりを目指して~東南アジアにおける環境問題・農村開発・震災復興~(主催:IFES-GCOE「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」国際プロジェクト推進室、共催:GLP札幌拠点オフィス、NPO法人さっぽろ自由学校「遊」)に参加してきました。
マレーシアのジョハン・タン氏(PUSAT KOMAS(マレーシア人権NGO)理事・トレーナー)によるお話。ジョハンさんは、コミュニティ・オーガナイザーという仕事をしている人です。このコミュニティ・オーガナイザーとは、ある地域の人たちが自分たちの置かれた状況を改善したり、共通の目標を実現するための活動を支援・促進する役割を担う人のことです。
ジョハンさんは、これまで関わってきたインドネシア・アチェでの津波被災地での活動などを紹介。

地域で組織的な動きをする上で重要なことをいくつか挙げられていました。
・一致団結すること
・外部とのネットワークづくり
・政府との交渉術
・情報発信
・メディア対応
・裁判の方法
・独創的なアプローチ
・寄付を集めること
・チーム内の良い関係づくり
・スタッフの能力と技術の向上

特に印象的だったのは、「地域の活動を支援することは、笑顔をつくること」とおっしゃっていたこと。

グループワークでは、学生グループと大人グループに分かれて、ジョハンさんの活動や日本の状況(沖縄のオスプレイ配備、福島の原発事故、北海道の先住民族)を紹介したスライドを見た感想と、自分ができそうな事をテーマに意見交換しました。

大人グループで出てきた意見を少し紹介します。
・反政府運動に見える。もし、そうであるなら自分は活動できない。
・一部の悪い国家権力と国民の対立の事例を挙げられて、出てきた事例に対する知識がなく、自分がそれに対して意見を言うことができない。

正直、意外な感想でした。というのは、その場にいた大人の皆さんの多くが事例として挙げられた課題について考えていたからです。
確かに出てきた事例はインパクトがありましたし、自分事には考えにくい内容だったかもしれません。
でも、ジョハンさんが言いたかったのは、生活を向上させるために、生活を脅かしている圧力に対して働きかけなければならない。取り組むべき課題は何かに反対する事ばかりではなく、地域の人が課題と思うことを改善する方法として、一人よりも二人、二人よりも組織として動く方が意見が通りやすく、置かれた状況を変えることが容易になるということだったと思います。

ジョハンさんへ、「コミュニティ・オーガナイズする上で、一番大変なことはなんですか?」という質問が投げかけられました。
ジョハンさんは、「どうやって自分自身の気持ちを維持するか。活動をやり続けるか。自分自身のモチベーションを保つことが一番大変です」、「次に重要なのは問題をどう理解、分析するか。地域の人自身が気づくように質問を投げかけることも大切です」と答えられました。

また、コミュニティ・オーガナイズの上で重要なこととして、
・地域の中のリーダーを育成すること
・現在と未来に分けた戦略を立てること
・課題を分析すること
を挙げられました。


自分の活動を振り返る良い機会となりました。
ありがとうございました。

2012年10月17日水曜日

連続講座「リオ地球環境サミットから20年」(主催:NPO法人さっぽろ自由学校「遊」)に参加してきました。


NPO法人さっぽろ自由学校「遊」で開催された連続講座「リオ地球環境サミットから20年」に行ってきました。第1回目の今回は「リオ+20報告」をテーマに、国連持続可能な開発会議(リオ+20)のNGOキャンプに参加された宍戸さんにお話しをお伺いしました。
宍戸さんは福島から自主避難され、むすびば・くらし隊などで活動されています。

「リオ+20はただのお祭り騒ぎでしかなった・・・。たくさんの人に送り出してもらったのに、リオではトータルで30分しか伝える場がなく、悔しい思いしかない。本当に残念で仕方がない」と振り返られました。
「世界が望むことと福島の人が望むことは一致していない気がした」とも。
日本政府による日本パビリオン(http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/24/6/0601_05.html)は、「地震と津波からの復興を伝える内容で、福島の原発の話はなかったです」。

NGOキャンプで福島から避難している現状を伝えたところ、「福島の人たちは逃げているのでしょう?」と聞かれ、「逃げていない」と答えると、「なぜ逃げないのですか!?」と驚かれたそうです。
さらに記者会見では、「あなたは活動家ですか?」との質問に対して、「普通の主婦です。普通の主婦が原発に立ち向かわなければならない現状なんです」と答えられたそうです。

「世界には多くの被ばく事故があり、すべてが同じ過程を経ています。政府は被害を認めず、無理解からくる差別が起きます。これから日本でも同じことが起こると思っています」と。


宍戸さんは「リオ+20がテーマなのに、福島の話になってしまってすいません!」と恐縮されていました。
でも、原発の問題は福島だけはなく、それこそ持続可能な社会を考える上で最も重要なテーマの1つであることは間違いないと思います。
宍戸さんの言葉すべてが深く心に響きました。
今日は、お話を直接お聞きすることができて本当に良かったです。
ありがとうございました。

■さっぽろ自由学校「遊」 連続講座 “リオ地球環境サミットから20年
http://www.sapporoyu.org/modules/sy_course/index.php?id_course=321

2012年10月10日水曜日

最近、不安に思うこと。

改めて見る、政府が設置したエネルギー・環境会議が9月14日に提案した「革新的エネルギー・環境戦略」。
この戦略は、「エネルギー・環境の選択肢に関する国民的議論」によってパブリックコメント、意見聴取会、討論型意見聴取会を経て出されたものです。パブリックコメントには89,124人が意見を提出し、そのうちの87%の人が「原発ゼロ」シナリオを選択しています。1件も意見が出されないパブコメの公募もある中で、この数字は驚異的です。それだけ関心が高かったと言えると思います。
これらの国民の意見を反映し、「原発に依存しない社会の一日も早い実現」という提案につながりました。

先日、自民党の総裁選の候補として名乗りを上げた方々は、全員「原発ゼロ」には反対の立場を取っています。総裁に選ばれた安倍さんも然り。つまり、国民の多数が指示した「原発ゼロ」シナリオですが、自民党の基本的なスタンスとしては、支持しないということだと思います。
経団連、自民と政策対話 「30年代原発ゼロ」見直し:日本経済新聞(10月9日付)

震災支援活動に関わる学生さんとお話した時のこと。
学生さん:民主党はもうナシですね!東北の復興にお金掛けないで何やってるんですかね?お金をかける優先順位が違うでしょ?尖閣問題ばかりが取り上げられて、そんなのどうでもいいです。今一番重要なのは東北の復興ですよね?自民党を選ぶしかないですかね・・・。

とのこと。憤る気持ちはとても理解できます。東北の復興が重要課題であり、予算の使い方にも疑問はあります。
さらに言えば、9月14日に出された戦略が十分なものではないのでしょう。
■参考:【WWF】気候変動対策の後退を憂慮する 政府「革新的エネルギー・環境戦略」決定に際して

ただ、もし、政権が変わるようなことがあれば、国民的議論によって導き出された提案はどうなってしまうのでしょうか?白紙になってしまうのでしょうか?
正直、不安なのです。

2012年10月4日木曜日

幻の一品!? 100年以上のロングセラー”柳もち”

札幌駅で100年以上前から売られている名物をご存じかしら?
午前中には完売してしまうという人気商品なのです。

パッケージが可愛い(笑)

明治39年からの ロングセラーお土産
札幌駅名物“柳もち

北海道のもち米
『はくちょうもち』で
作ったお餅を、
十勝小豆のこしあんで
やさしく包みました。
食べやすく、ほんのり甘い、
ひと口サイズの10個入り。

昔の札幌駅と創成川の柳が描かれている。

包装紙を取ってみると、こんな感じ。

さらにフタを取ると、可愛い説明書きが♪

さぁ、さぁ、開けましょ~

食べま~す♪

ちょっとずつ食べるのにちょうど良い大きさ。
パッケージが可愛くて、それだけでちょっと楽しくなるね~

説明書の中身も公開しちゃおうかしら(笑)

隠れた名品なのです。
柳もちをお土産に持っていけば、札幌ツウになれるかも?(笑)

ちなみに、駅弁を販売している株式会社札幌駅立売商会さんのお店で購入できます。
同社のHP内にある“駅弁資料館”がおススメで~す♪

2012年10月3日水曜日

庭の梨。

何年うちで育ってきたのでしょうか?
10年は超えてると思う梨の木。
その梨が数年前から実をつけるようになった。でも、食べられる大きさに成長したことはなったのです。
その梨が、やっと今年、食べられる大きさまで実が大きくなったのです♪


1個だけね、1個(笑)
見守って参りましたが、なんと本日、木から落ちているのが発見されたのです!
はは:落っこちてたよ~。食べてみよう♪


お店に売っている梨の大きさから見たら全然小さい。
卵と比較しても、この大きさ。

でも、初の収穫物!
これは小さいからとか、木から落ちてたからとか、そんなことは関係ないんです!
食べずにはいられないのです。
しかし、肥料をやっているわけでもなく、全く手をかけず自然にできた梨。
味は全然期待していないのです。
ただただ、できたことを喜ぼうかと(笑)。


しか~し!カットしてみるとご覧あれ、この水水しさ☆
甘い匂いまでするのです。
して、お味は・・・・・
ひゃ~~~~!あま~~~~~~~~~~~い!!おいすぃ~~~~~い!!!

人生最高の梨でした。
梨さん、育ってくれてありがとう m(_ _)m