2012年10月17日水曜日

連続講座「リオ地球環境サミットから20年」(主催:NPO法人さっぽろ自由学校「遊」)に参加してきました。


NPO法人さっぽろ自由学校「遊」で開催された連続講座「リオ地球環境サミットから20年」に行ってきました。第1回目の今回は「リオ+20報告」をテーマに、国連持続可能な開発会議(リオ+20)のNGOキャンプに参加された宍戸さんにお話しをお伺いしました。
宍戸さんは福島から自主避難され、むすびば・くらし隊などで活動されています。

「リオ+20はただのお祭り騒ぎでしかなった・・・。たくさんの人に送り出してもらったのに、リオではトータルで30分しか伝える場がなく、悔しい思いしかない。本当に残念で仕方がない」と振り返られました。
「世界が望むことと福島の人が望むことは一致していない気がした」とも。
日本政府による日本パビリオン(http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/24/6/0601_05.html)は、「地震と津波からの復興を伝える内容で、福島の原発の話はなかったです」。

NGOキャンプで福島から避難している現状を伝えたところ、「福島の人たちは逃げているのでしょう?」と聞かれ、「逃げていない」と答えると、「なぜ逃げないのですか!?」と驚かれたそうです。
さらに記者会見では、「あなたは活動家ですか?」との質問に対して、「普通の主婦です。普通の主婦が原発に立ち向かわなければならない現状なんです」と答えられたそうです。

「世界には多くの被ばく事故があり、すべてが同じ過程を経ています。政府は被害を認めず、無理解からくる差別が起きます。これから日本でも同じことが起こると思っています」と。


宍戸さんは「リオ+20がテーマなのに、福島の話になってしまってすいません!」と恐縮されていました。
でも、原発の問題は福島だけはなく、それこそ持続可能な社会を考える上で最も重要なテーマの1つであることは間違いないと思います。
宍戸さんの言葉すべてが深く心に響きました。
今日は、お話を直接お聞きすることができて本当に良かったです。
ありがとうございました。

■さっぽろ自由学校「遊」 連続講座 “リオ地球環境サミットから20年
http://www.sapporoyu.org/modules/sy_course/index.php?id_course=321

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