2013年1月7日月曜日

2013年1月 石巻レポート1 ~増えてきたSTART、OPEN、復興の文字~

2013年1月7日。石巻。晴れ。
自転車に乗ると、少し風を強く感じる。それが石巻の特徴。
「建物がなくなったから、余計に風が強く感じるようになったな・・・。」なんて話も聞く。

石巻の街角に設置された「津波襲来の地」の石碑
市内を行くと、パッと見は津波がどこまで来たのか分かりづらくなった。
もちろん、忘れないようにするために、石碑なんかも建てられるようになった。
場所によっては、津波がどの高さまできたのかを示す標識も設置されている。
それも復興が進んでいる証拠なのかもしれない。

テレビや新聞などの報道では、津波被災地の様子を取り上げることが減っている。
取り上げられるとしても、新たな復興の動きを伝えるものがほとんど。
確かに、復興が進んでいる様子を耳にするのは嬉しい。

“石巻まちなか復興マルシェ”に掲げられたメッセージ
石巻駅から徒歩10分弱。
旧北上川のすぐ横に‟石巻まちなか復興マルシェ”がある。2012年6月にオープンした仮設商店街。
お正月シーズンということもあり、まだ休業中のお店もいくつかあった。

休憩所に入ってみると、築地から送られたメッセージが目を引く。
何人かの方に話を伺う機会があるが、誰しも応援メッセージは嬉しいという。
「復興の後押しになる」と。




復興マルシェに置かれたパンフレットなど
設置してあったパンフレットを見てみると、‟START”や‟OPEN”、‟復興”の文字が多く使われているのが分かる。
情報紙自体が創刊号だったりする。
文字にされるのは、立て直されてリスタートするもの、新しい動きなど明るい話題が多い。
確かに、明るい話題は増えている。石巻に住む人たちもまた、明るい話題を求めているのかもしれない。
問題を並べ立てるより、明るい話題をちりばめた方が喜ばれるだろうし、見ていて気持ちがいい。



ただ、現地に毎月通っているからこそ見えるものを探すようにしている。
明るい話題の裏にある苦労や課題については、なかなか触れられる機会が少ないのも現状としてあるような気がする。
そこが知りたい。
復興への歩みが見えてきた時こそ、そこにある課題を忘れないようにしたいから。
いつの頃からか、その課題を感じるため、この目で足で見に行くのが自分に課した毎度毎度の宿題になった。

復興マルシェの張り紙

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