2015年8月23日日曜日

仙台うみの杜水族館 新しさと松島時代の懐かしさも

2015年7月1日にオープンしたばかりの「仙台うみの杜水族館」に行ってきた。
これで東北で行っていない水族館は、鶴岡市立加茂水族館(山形県)を残すだけとなった。ふふふ。

石巻から高速で向かうと、仙台港ICを出て10分もかからず見えてくる。駐車場にはすんなり入ることができた。ナンバーを見ると仙台以外が多く、山形や福島などの東北だけでなく、練馬や札幌なんてのもチラホラ止まっている。平日にも関わらず親子連れがたくさん来ていた。
真新しい建物が見えてくると、チケットを購入するための列が少しだけできていた。「120分待ち」などと水族館のTwitterに流れていたこともあり、事前にチケットを購入していたため、すんなり中へ。これは便利です。

あんまり詳しく書いてしまうと、初めて行く人にとっては感動が薄れてしまうかもしれない。ほどほどに表現するならば、マリンピア松島水族館に行ったことがある人ならば、「あ、元気だったのね。新しい暮らしはどう?」なんて、聞きたくなる親近感はすごく湧く。松島時代に比べたら、すごい人が見に来ている訳だけど、ストレスかかってないかしら?なんて心配にもなったりする。新生活を始めたばかりの子供たちを思いやる親の気分はこんな感じだろうか?、などと想像したりする。

見応えがあるのは、大水槽「日本の海」のマイワシの群れの餌の時間かな。
要は餌をやるだけなんだけど、イベント名にも迫力がある。
その名も「Sparkling of Life(スパークリング・オブ・ライフ)」。
あちらこちらから噴出される餌をめがけて、マイワシの群れが右往左往する。そのたびに、鱗がキラキラ光る。わぁ~ってなる。



八景島シーパーラダイスからバンドウイルカが来たことも大きいのかもしれないけれど、一般的なイルカショーかな。敢えて珍しさを強調すると、イルカとアシカのコラボレーションによるショーが見られること。確かに他の水族館では見たことが無い。
個人的には、閑散とした松島水族館にいたアシカたちは、初めてイルカに出会った時、どんな気持ちだったのかと思うと結構ドキドキする。
ただ、コラボ芸は瞬間芸と言ってもいい。あまりの寸劇っぷりに、「えっ!?」と思わず声が出る。お見逃しなく!

松島時代よりも力を入れていると感じたのは、東北の海に関わる産業・漁業の展示が充実しているところ。東北の海で盛んに行われているホヤやカキ、ギンザケの養殖に関する展示・解説はなかなか細かい。ぜひ、じっくり読んでほしい。
特にホヤなんて、ここまで注目する水族館は他にないし、よく知ると奇想天外な生きものであることがより一層感じられておもしろい。ちょっとマニアックかもしれないけど、身体にプラスとマイナスの突起を持っているなんて面白すぎ。

松島時代と比べると、いろいろと新しい生きものも登場している。イルカはもちろん、フェアリーペンギンとか、ウィーディーシードラゴンと、ニホンリスとかいるけれど、一番の衝撃はフナムシ。
いろんな水族館に行ったけれど、フナムシを展示しているのは初めて。かなりチャレンジングなことだと思う。でも、身近な磯の生きものだからフナムシのことだって知ってほしい。

建物の作りも今風?になっていた。例えばレストランの壁が水槽になっていてゴマフアザラシやオタリア、ペンギンたちが泳ぐ姿を見ながら食事ができたりする。子供たちが遊べる水辺や映像で楽しませる設備があったりと、子どもたちを飽きさせないような工夫がされていた。

大人としては、生きもの1つ1つの説明があると嬉しいかな。いずれの水槽も基本的には展示している生きものの名前しかない。その生きものがどんな生態なのか、どんな面白さがあるのか等、魅力をもっと伝えてもらえると良いかな、なんて思った。
生きものの面白さが分かれば、一度だけでなく何度でも会いに行きたくなるだろうから。

まだまだ開園1カ月ほど。次に訪れた時にどれだけ変容しているか、今から楽しみ。







仙台うみの杜水族館
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