先輩:最近の子は弱いんだよね。
わたし:弱いって?先輩:刺激にね。
わたし:そうなんですか?
自分が小学生だった時、確か4年生くらいで「はだしのゲン」を見たんですけど、最近は刺激が強すぎるから見せない大人が多いとか・・・。
先輩:いきなり見せたら耐えられないと思うから、段階を踏んで見せた方がいいかもね。
わたし:自分の時、そんな段階なんか踏んだかな?
子どもってそんなに弱くないと思いますけど?
過保護すぎませんか?
先輩:ショックを受けてトラウマになったら困るでしょ?
伝え方によっては、逆に差別すやいじめの原因になりかねないし・・・。
わたし:昔に比べて、どうして弱くなっちゃんたんですかね。
先輩:どうしてだろうね。
刺激にも弱いし、物を使うこともできないんだよ。
顕微鏡や望遠鏡を使えない子が多くてびっくりしたもの。
わたし:??望遠鏡が使えないって?
先輩:望遠鏡は遠くのものを見る道具でしょ?
それがね、理解できないみたいなの。
わたし:・・・。
先輩:たぶんね、うちの子は外で遊ぶことが多いから、自然に何かを覗いてその先のものを見るってことが理解できるんだけど、お友達には何かを覗くという行動をしない子も多いらしく、急に理解できないみたいなんだよね。
望遠鏡の覗き穴の縁とか見ちゃうんだよね・・・。
わたし:それ、重症じゃないですか・・・。
わたし:刺激に弱いっていうのも外で遊ぶことが少なくなったからからじゃないですか?
外で虫採ったりしてれば、足をもいじゃったり、強く握りしめて殺しちゃったり。
もちろん、怪我して血を見ることだってあるし。
先輩:そうかもね。
わたし:子どもの時に野外での体験が多いほど、大人になった時の問題解決力が高まるっていう研究結果が出たって、テレビで言ってましたね。
虫を捕まえるとか逃げられるとか、ちょっとした成功と失敗の積み重ねが外で遊ぶと自然にできて、それが大人になって活きてくるとか。
先輩:そういう研究結果は昔からあるよ。
でも、学校の教育現場には活かされていないよね。
子どもたちを外へ連れて行くのは危ないって言う親も多いしね。
わたし:学校でできないなら、地域で環境教育活動しているような市民団体と教育現場が連携できればいいのに。
先輩:そうだね。だから一生懸命、学校に働きかけてるんだけど、なかなかね。
こどもをどんな風に成長させたいんだろう。
子どもの時に自然の中で遊ぶ事で刺激にも強くなるし、研究結果のように問題解決力も身に付くし、命の大切さだって気付きやすいと思うのだけれど・・・。
それでも学校現場では野外には行かない・・・。
確かに、自然の中で遊べる場所も減ってるのかもしれない。
学校現場でできないとなれば、テストの点数だけでなく、人として大事なことを学ぶ場が学校以外に必要なのかもしれない。
そんな時代になったのかしら。
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