岩国基地はわたしにとって、少し思い入れのある場所なのです。
それは、なぜか。
新聞記者になって初めて自分でテーマを決め、取材して書いた記事の内容が“岩国基地”だったから。採用は2003年1月1日。それから約1か月後の2003年2月4日(火)付、今から9年前のこと。
岩国基地の周辺は日本でも有数の藻場と干潟が広がる貴重な自然が残されている場所であり、基地の滑走路拡張工事によって、生命を育むゆりかごである藻場、 干潟が消失することで多くの生物にとってマイナスの影響があります。 さらには漁業にも影響が出てくる可能性があり、バランスのとれた環境保全と開発を求めて書いた記事でした。
危ないもの、多くの人が嫌がるものは都市部ではなく、地方に作られます。
そこで犠牲になるのは、日本全体では少数派である住民の方々と、物言わぬ自然。
大好きな生きものが住める環境を少しでも多く残し、回復させていくためには、人が抱える多くの問題も同時に考えていく必要があるのです。
<参考>
環境省:岩国飛行場藻場・干潟回復検討報告書に対する環境省の見解について
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